よくあるご質問 (FAQ)
エンザートは、主に直タップではめねじの強度が弱い母材(アルミ合金、プラスチック材全般など)の
補強としてしようされるインサートナットです。
内径部と外径部の両方にねじを持ち、個体に割溝または三つ穴式の切刃を備えています。
比較的強度の低い母材のねじ部を機械的強度を補い、信頼性の高い締結部品として機能します。
どのタイプのエンザートでも、基本的にタップは必要ありません。
アルミ、樹脂など、強度の弱い材質のめねじ補強を目的とし、
ステンレス鋼線（SUS304）をコイル状に巻いた製品がスプリューです。
コイル状に巻いている中で1〜3巻きを6角形にし、
そこでボルトをロックさせる（ボルトをゆるみにくくさせる）機能がございます。
スプリューは、SUS304製ですが、加工工程上少し磁気を帯びます。
そこで、スタンダードタイプ（ステンレス製）よりも強度は落ちますが、
磁気を嫌う箇所や母材もしくはボルトがステンレス製の場合に効果を発揮します。
表記方法として1D、1.5D、2D、2.5D、3Dとありますが、ねじの呼び径に対して1倍・1.5倍・2倍・2.5倍・3倍ということを表しております。
その長さ（深さ）は、板厚◯◯mmに対して当てはまると言うことでございます。
例えばM10-1.5x2Dの呼び径はM10なので、10 x 2D = 20mmとなり板厚が20mmのものに適合しますということになります。
可能性としては低い事例です。
スプリューはTap穴よりも大きく出来ており、挿入工具で絞り込んで挿入する事で、
径方向（横方向）に広がる力が作用しますのでTap溝に張り付くような形となります。
材質がSUS304ですので、あまり強いとは言えません。
ですから、そのような箇所にご利用になられることはお勧めできません。
INP型は先端に案内ねじがあり初心者の方でも比較的簡単に作業できます。
一方INS型はINP型と比べると少し簡易型ではありますが、作業性に優れ熟練者の方が好んでお使いになられます。
ちなみにスプリューは、Tap穴よりも大きく作られており絞り込んで挿入することでねじ穴で径方向に広がる力を持たせております。
その絞り込む作業をINP型の案内ねじ部で行うことから、INP型の方をお勧めしております。
HIT型は、M2-0.4、U#2・56のみご利用いただけます小径サイズ専用工具となります。
スプリュー専用工具一覧はこちら
抜取工具（EX）がございます。
手動式タイプ抜取EXと
電動式ドリル抜取EXなどに取り付けていただくタイプの2種類がございます。
国産メーカーと海外（オーストラリア）メーカーの違いになります。
ユニファイ規格のねじはアメリカを中心に使用されているネジの規格です。
スプリュータップはスプリューを基準に製作されており指定品以外の使用はお勧めできません。
タングレス・インサートにはタングが無い代わりにノッチという引っかかる部分を両端部に設けております。
そのノッチに専用の工具をひっかけることによりタンク扱きでも挿入、抜き取りが簡単にでき、従来品（タング付き）より、より効率のいい作業が行えます。
挿入工具・抜き取り工具ともにM2～M12までをご用意しています。
フリータイプのみラインナップしています。
インサートの長さ方向は1D・1.5D・2Dをご用意しています。
M3の1D・2Dを共に使用されたい場合は工具1本で対応できます。
マンドルの先端の長さをハウジンクとロックナットの位置を移動させることによって変更することができます。
ユニファイサイスに関しては受注生産となります。
先端の爪がグレーのものが挿入工具、赤色のもので端にインサートリリース用の出張りがあるのが抜き取り工具になっています。
爪の交換を行う場合も同じように見分けてください。
ズバリではできません。下穴径・ピッチとも違いますので、そのままではイリサートは挿入できません。
イリサート用の下穴径・ピッチに修正加工して挿入できます。
イリサートの挿入治具にイリサートが逆向きに装填されています。イリサートの方向を入れ替えて下さい。
下穴はイリサートの仕様ですか？
・下穴径・タップのネジビッチに間違いないかご確認下さい。
タップ溝から外れています。
タップ溝に正しく沿って挿入ください。
違います。市販品でOKです。
当社で在庫ございます。
SUS303製及びカドミレス黄銅製のイリサートはRoHS対応です。
セラミック素材：可能です。
ガラス入り樹脂素材：可能です。ガラス入り素材はタップの寿命が短いのでご注意下さい。
木材：不向きです。
出来ます。抜取工具（別売）で抜き取れます。
但し抜き取ったイリサートは再使用しないでください。
抜き取った下穴への再挿入は可能です。
亜鉛メッキを張った後のクロメート上皮膜の違いがあります。
従来のユニクロやクロメートの皮膜には主成分に6価クロムという成分が含まれています。
これが環境に害があるとされており、それに対応すべくあらたに作りだされたのが、3価クロムを使用した3価クロメート（弊社では3価ホワイトと呼んでいます）です。